はじめに

こんにちは、坂元健吾です。
当サイトへご訪問くださり、ありがとうございます。

私は、沖縄に住み、家族3人で暮らしています。
かれこれ30年ほど音楽に関わり、自分で演奏したり、作曲したり、
指導したりしてきました。

音楽を通じて、アロマテラピー、認知症ケアのコミュニケーション法を
組み合わせた、うたかおるを実施して、多くの認知症の人と接しています。

当サイトは、

認知症の事が全くわからない

介護をより楽にしたい

介護者としてスキルアップしたい

その実現に向けて必要な知識をつけて頂くためのサイトとして立ち上げました。

私は、うたかおるを実践することで、認知症の方々への認識、
そして人生観が180度変わりました。
ああ、こんなにも感動がもらえるんだなぁとビックリしました。

うたかおるとは、音楽を通した認知症ケアです。
2013年より始め、介護付き有料老人ホーム、特別養護老人ホームで定期実施。
沖縄、静岡、東京での実施をさせて頂いています。

実施セミナーを通して、介護士の方への指導、一般の方への指導を行い、
認定実施者を生み出しています。

うたかおるは、認知症の人が、喜び、会話を思い出し、
泣き出し、笑い出し、感情が呼び戻される認知症ケアです。

私の人生に認知症が登場してくるなんて気配すらなかったのに、
そんな出会いが生まれるのだから人生というのは凄い旅ですね。

まずは介護業界と無縁だった私が、
なぜ認知症ケアを作るまでに至ったかをご説明します。

 手術により人生観が変わる

きっかけは40歳の時に受けた手術です。
へその下から10cmも切る、大きな手術でした。

手術後は、体を起こそうにも、お腹に力を入れることが出来ないため、
ほとんど寝たきりです。

「まさか自分がこんなことになるなんて」

つい1ヶ月前まで健康の事など、気にも留めずに仕事をしていたのに、
今は布団から満足に出られない姿になっている。
体力も衰えて、全てのやる気を失っていた時です。

「なにかしなくては、このままだとダメになってしまう」

そう考えて、自分が出来る範囲で作曲をし、アロマテラピーを交えて、
リラックス空間を作りました。それは何か心が洗われるようでした。

そのリラックス空間を作った音楽とアロマ精油をセットにして、
不眠の人向けに販売してみました。
すると認知症の父親の様子が穏やかになったと感想があったのです。

話を聞いてみると、夜中に5、6回は起きて大騒ぎしていたのが、
音楽とアロマを使ってからというもの、2回ほどになった。
起きる回数が減ったと言うのです。

私は、音楽とアロマテラピーによるリラックス空間を作ることが、
認知症の人たちの心へ触れることになるのではないか?と思い、
高齢者の入院が多い病棟へ話を聞きに行きました。

認知症の人たちを癒す音楽を作って欲しい

お話をしてくださった看護部長の宮城さんから、
「高橋さんを癒す音楽があれば、どんなに喜ぶでしょう。
高橋さんは認知症で身寄りがなく、いつも一人で寂しくベットにいます。
夜はうろうろと歩き回っていて、、、何かしてあげられるといいのですが。」

「高橋さんが喜ぶ曲は、ふるさとです。
ふるさとがもっと歌いやすく、聴き易ければ良いですね。」

私は、認知症の人に向けた音楽を作ったことなど1度もありませんでした。

ただ、私がわかっていたのは、
布団から満足に出られない自分の惨めさ。
体力も衰えて、全てのやる気を失っていく情けなさ。
なにかしなくては、このままだとダメになってしまう。
まるで自分が自分でなくなってしまう恐怖です。

「彼らの失意は何だろう?」
「何に喜びを感じるだろう?」

高橋さんが癒されるには何が必要か深く考えました。
認知症の方の心へ届く音楽を作るには今の知識では足りないため、
音楽療法、回想法、脳科学を片っ端から研究しました。

その結果、小学校の音楽室を思い出させる音が1番良さそうに思えました。
あの時に聴いたピアノの音、教室の窓から差し込む太陽の光、
一緒に歌ったクラスメイト、みんなの笑顔と声。

そうして作られた音源が、認知症の方へ向けて作った「ふるさと」です。

ふるさとを、看護部長さんへ届け、聴いて頂いた時、
「これなら高橋さんも喜ぶと思います」とお答えをくださいました。

高橋さんにお聴かせすると、涙を浮かべて、ベッドにいながら、
何度も聴いていたそうです。

私は高橋さんの心に触れることが出来たことで、
私の経験はこの人を癒すことに活かされる力になったんだとわかりました。
音楽を通して心を通わせ、私も癒されていたんですね。

歌えて嬉しい、話せて嬉しいという喜び

高橋さんの話から数ヶ月後、
介護付き有料老人ホームのケアマネージャーの松田さんから、
ご入居している認知症の人たちへ何かやって欲しいと依頼がありました。

松田さんは30年以上介護業界での経験があり、
関東圏の介護施設では施設長まで務めた方だったのです。

実家がある沖縄へ戻った際に、
新しく作られる施設でのケアマネージャー職に魅力を感じ、
認知症ケアを実践したいと考えている方でした。

でも、ご入居している認知症の人たちへ何かやって欲しいということは、
「認知症の人たちと対話して欲しい」という依頼です。
さすがに認知症の人たちとの対話は未経験であり不安に思いました。

「私がフォローしますから安心してください。一緒に頑張りましょう」

その言葉に後押しされて、私はご入居されている方々と、
まずは認知症の方を理解するためにも1対1でケアを始めさせて頂きました。

認知症ケア、タクティール・ケア、音楽療法、回想法、植物芳香療法、
パーソンセンタード・ケアを学び、研究し、ケアをスタートさせました。

お会いした西村さんは、介護度4、90歳を越え、見当識障害も激しく、
急に苛立っては机を叩いて大声をあげている方でした。

いよいよ、西村さんとお会いする際には、
さすがにムリだとギリギリまで思いながらも、根性を決めて臨みました。

初めてお会いする西村さんと、用意したふるさとの音源により、
一緒に歌いましょうと促すと、西村さんは、なんと歌い始めるではありませんか!
松田さんはこの様子を見て、大きく頷いています。

1番、2番、3番と西村さんは体力が続く限り、一緒に歌いました。
そして、驚いたことに歌い終えた後、ご自分の話を始めたのです!
短いながらも、しっかりと会話が成り立っています。

私は、用意しておいた朧月夜、早春賦と続けて歌いましたが、
やはりご一緒に歌を歌い、歌い終えた後には丁寧に
「ありがとうございます」とおっしゃってくださいました。

自分の居場所があるのは、誰でも嬉しいですよね。
私もとても嬉しくなり、心臓がドキドキしていたのを
今でも覚えています。

この時の成功から1対1でのうたかおるが始まり、
比較的元気な方、寝たきり、耳が聴こえない、目が見えない、ターミナルなど、
多くの認知症の方々へ提供していくこととなりました。

うたかおるでは、その日のセッションを終えた後、
毎回1時間ほどケアマネージャーの松田さんと、起こった変化や知識の確認、
これからのケアについての話し合いを行い続けました。

認知症ケアの知識を修正し、深めて、
音楽とアロマテラピーを通して対話する認知症ケアへと、
うたかおるを作り込んで行ったのです。

その事により、15人から20人までのグループセッションも開始させました。
グループでは個人とは違い、グループなりの対話が必要です。
その環境作りも音楽での経験が多いに役立ちました。

「どうしてもバラバラになってしまう認知症の方々が、
目的を持って、集まって、一緒にテンポを合わせて歌う姿は、
まるで全く普通のおじぃちゃんやおばぁちゃんが集まって、
歌っているようです。」

松田さんから、考えていた認知症ケアが実践出来、
感無量の様子で感想を頂けたのです。

介護だからこその幸せを体験してください

介護は介護される方の身体の衰えといったマイナスをサポートするためのお仕事です。
介護職の方のキャリア評価基準は、3大介護を中心とした介護スキルの習得と
なっている場合が大半でしょう。

その分、プラスの状況を作る、生活の質(QOL)を上げていくことに
慣れていない部分もあるようです。

そのような業界的な体質から、ご利用者と対話をしていると、
仕事をしていない、サボっていると考えられてしまう現状もあるようです。
その事の遠慮からプラスとなるケアを出来ないとも聞いています。

介護施設の考え方も含めての認知症ケアですが、
では「介護の幸せ」とは何なのでしょうか?

介護の幸せは、認知症の人と介護者に対話があり、
お互いが癒し癒される関係から生まれます。

認知症の人からリードする事は、ほとんどないでしょう。
介護者が関係作りをやるか、やらないか。
その意識と行動に「介護の幸せ」の実現は託されているのです。

一緒に頑張りましょう

当サイトがお届けする認知症ケア講座では、
認知症介護の初歩から、認知症ケアにて必要とされるケア、療法までを
お伝えしていきます。

認知症の方へ音楽を届けるきっかけをくださった看護部長の宮城さん。
認知症ケアの実践者として育ててくださったケアマネージャーの松田さん。
そして、お会いくださったご利用者の皆さん、ご家族。
多くの人との出会いにより、うたかおるは作られています。

介護は人の力を借りて、介護者自身のこともサポートしながら行うものです。
どうぞ、当サイトを活用してください。
この出会いからスタートしてください。
一緒に頑張っていきましょう。

※プロフィールに登場された皆さんは全て仮名です。

基本データ

坂元 健吾
沖縄県在住
うたかおる 開発者
うたかおる協会 理事
みねいケア(Meets Nature合同会社)代表
沖縄音楽療法研究会 役員
認知症サポーター

16歳の頃より、エレキベースを始める。
バンド活動、作曲、ソロ活動、アーティストサポートを行う。

2007年
夢であった海外公演を実現。
ニューヨーク、シカゴ、カナダ、フランス、ポルトガル、
スペイン、スイス、ドイツ にてフェスティバル出演やワンマンライブなど行う。

2013年
琉球放送RBCの特別番組「生きてていいんだ」の作曲と合唱指導を行う。
サマリヤ人病院のデイケアに集う統合失調症の方々が自作の詩を歌う姿に、
沖縄県内外から多くの反響が寄せられた。

その後、ふるさとをアレンジした音源により認知症ケアに関わり始める。

うたかおる実施:
介護付き有料老人ホーム、特別養護老人ホームで定期実施の実績。
実施地:
沖縄、静岡、東京

出身

東京都生まれ 神奈川県川崎市育ち

好きなこと

海岸線をジョギング

大変だけどフルマラソン

エアロビクスでリフレッシュ

サンゴ礁でシュノーケリング

42歳からの超健康法

家族と時間を過ごす

たまに一人で映画観賞

英語好きな人たちと集まって英会話

ワクワクする音楽を作る

人を幸せにする音楽を作る

エレキベースでリズムを感じ身体を動かす

シンセを弾いて豊かな響きに酔いしれる

Macのおかげで生み出せる

アシックスのおかげで味わう走る楽しさ

本から得られる未知の世界

新しい自分に会える旅

人に教えること

分析すること

文章を書くこと

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